短期での上げ幅にゴクリ
先日、6195ホープの子会社であるホープエナジーが破産との報道が流れた。それを受けて同社の株価は急騰。

「なんで上がるの?」と考えるのが普通だが上がる時は上がるし、下がる時は下がるのが株である。時価総額もめちゃくちゃ低いので、個人のトレーダーがいじれば乱高下する下地は十分にある。ただ、ファンダメンタルズの側面から、一応私なりに理由を考えてみた。
・子会社破産→悪材料出尽くし
・祖業の自治体関連事業で細々と生き残れる可能性
あえて前向きに考えればこんな感じではないかと思う。
長期投資という観点では・・・
じゃあ、ポジティブ要素を前面に受け止めて長期投資をお勧めできるか?と聞かれたら、個人的には否である。理由を以下に。
・祖業の自治体関連が振るわなかったため電力事業に進出するも、結果的にそれがコケた。
・子会社であり別法人ではあるが、対外的な信用の低下は免れない。
・現時点で監査法人の意見は不表明。
・破産管財人から何かしらの意見が出る可能性。
いつ何が起きてもおかしくない状況である事は間違いない。
最終的に丁半博打は分が悪い
では、今日のブログのテーマである「上場維持を期待した投資はしないほうが良い理由」に移りたい。子会社破産の報道が出たあたりの株価を160円とし、直近高値の245円での利幅を考えると約50%は抜けた計算になる。もっと出遅れて買ったとしても、ストップ高一回分の20%は取れたと思う。これは時価総額も20億円台と低かったし、上がるから買う、買うから上がるの法則が発動した形だ。そして、ここからは上場維持にベットする投資について考えてみたい。過去に私が見た、上場維持or上場廃止の株価のケース。
上場維持=短期的に20~40%
上場廃止=-20%以上かつ紙屑コース
その時点での株価によるが、私は概ねこんな印象を持っている。これを見て頂ければ分かるが、
まったくリスクとリターンが合ってない
事に気が付いて頂けると思う。上場維持が容易に想像出来る状態の場合は株価も高めに推移するので、結局リターンに影響する。資金と時間を拘束された挙句に利幅で20%も取れないかもしれない。逆に安全と思われる市場予想で会社が突然死した場合、一撃で紙屑コースになり得る。投資初心者は短期的な利幅に誘惑されず、まともな投資を心がけて頂きたい。