おまいらまた寄り付きで売ったのか
まずは昨日の記事を踏まえた上で本題へ。
で、今朝の指数。
株価上昇の理由を探るためにロイターを見る。
[ニューヨーク 20日 ロイター] – 米国株式市場は反発。一連の企業の好決算に加え、景気を巡る楽観的な見方が再び強まる中、リスクオン取引となった。
昨日は感染拡大を懸念してたんじゃねーのかおい \(^o^)/
というわけで株価の上下なんて結構いい加減だし、乱高下するたびに理由をつけないといけない報道機関も大変ではあるが、理由の後付けも程々にして頂きたい。ダウ先の下落にビビッて寄り付きで売った人は泣き、ヘッジで売っていた人は焼かれる。それが株式市場です。
シンプルな話、暴落は当てられるのか?
最近の話題として、そろそろ暴落が来るから警戒しておけマンとか、過去の暴落チャートが類似してるから売っておけマンとか、色々な流派の暴落予想が乱立している。話を聞けばなるほどと思う事もあるし、ぶっちゃけ眉唾なものも多数ある。では、デイトレを10年以上やり、毎日株式市場の動きを眺めていた私がどう考えるかというと、
暴落をドンピシャで当てるのは無理
という結論になる。これにはいくつか意味があって、
1ドンピシャで当てても連続で当てられない
2仮に当てても売りのロットを大して入れてない
3暴落狙いで担がれる人がほとんど
などの経験&事実から導かれている。ここからは各自検証していきたい。
1ドンピシャで当てても連続で当てられない
1に関してはごく少数の当てた人はいるにはいるが、それで大成功した話を見ようとすると、大抵はリーマンショックぐらいまでさかのぼらないといけない。もう10年以上前の話ですよ?その間に幾多の急落はあれど、資産の減少回避には役立つものの、資産増加の観点から考えれば劣後している可能性がある。
2仮に当てても売りのロットを大して入れてない
2に関しては、仮にドンピシャのタイミングで当てたとしても、売りの特性上全ツッパで売り向かうには相当の能力が求められる。よって結果的に大した売りポジションを構築しないまま暴落が発生し、当てるには当てたけど金銭的にはあんまり意味が無いという現象が起こる。
3暴落狙いで担がれる人がほとんど
3に関しては2とも連動していて「いつ暴落が来るかドンピシャでは分からないけど、暴落は来る」というスタンスだと、基本的に焼かれる人が多数になる。これはやれば分かる。
売りを狙うぐらいなら余力を残す
株式市場の歴史の中で、経済は緩やかに右肩上がりになっていくという事実がある。その途中で暴落があるという事実も間違いないが、売りで取れる利益と買いで取れる利益を比べた場合、長期的に上がるもののほうが圧倒的に有利である。そう考えれば暴落の兆候を嗅ぎ取って売りのポジションを構築するよりも、余力を残して買いに備えたほうが全然効率が良いと私は思っている。どんなに伝説的なトレーダーでも売りで焼かれる姿を見てると、買いオンリーのバフェット氏の戦略は合理的なんだなとも思う。以上の事を踏まえて、もし私が暴落に備えるとすれば、
売りを狙うぐらいなら余力を残す
という結論になった。今の私は難度の高い事に挑戦する気がない。特にじゃぶじゃぶマネーの蛇口が閉まっていない現状では、下落しても豊富な逆張り資金が待ち受けているだけである。また、売りに自信があったり、ヘッジポジションでショートしたい方はそれはそれで良いと思う。各自色々と試してみて頂きたい。