投資は定量が基本だが・・・
皆さんは投資先を探す時にはどうしているだろうか。企業業績のスクリーニングをして、合致するものだけを見る人もいれば、株主優待で探す人もいるし、有名な企業に限定して探す人もいるだろう。私はビジネスモデルと数字で判断するタイプなのだが、ふと立ち止まって考えてみた。「人に必要とされるビジネスって、それが全てに繋がるんじゃね?」と。
このサービスが無くなったら困る人が増えたら勝ち
いつもは定量面から考えている私は、ちょっと逆の発想で考えることにしてみた。
その企業のサービスは無くなったら困るか?
これが今日のテーマ。
100年後にコーラが無くなる世界を想像できないし、健康志向の人が増えたからと言って、マックが無くなるのも想像できない。日本で言えばモノタロウが無くなったら困るし、ディズニーが無くなったら夢が無い。シンプルに「これがなくなったら困るな」というものに投資するのはありだと思う。
— ヤリ手ジジイ (@yaritejijii) March 25, 2021
私はぶっちゃけてモスバーガー派だが、年に数回はマックが食べたくなるし、あのポテトのLが食べられなくなると思ったら発狂する。モノタロウが無くなったら、その便利さに慣れてしまった全国の職人さんが嘆く。また、東京ディズニーランドが無くなったら、生きていく楽しみが減る人たちもたくさんいるだろう。この消費者が「無くなったら困る」という感情が、企業のビジネス上の堀ではないかと思う。そして、無くなったら困る人が増える=ビジネスが拡大していくと言っても過言ではない。
やっぱり気になる定量面
そうは言ってもやはり企業の定量面は気になる。この「無くなったら困るビジネス」は、定量面で見たらどうなのか?全部調べるのは面倒なので、みんな大好きマックとディズニーを調べてみた。まずはマック。
素晴らしいの一言。財務は健全だし、ほぼ出店余地がない売上高2800億円企業で、このROE・ROAは合格点と言えるだろう。
そしてディズニー。

これまた素晴らしい。コロナの影響で直近の決算では売上高が減少しているが、これを一過性と考えるのであれば全く問題ない。箱もの施設の完成系と言えるのではないだろうか。今回は2つの企業しか挙げていないが、無くなったら困るビジネスというのは、定量面でも非常に魅力的である事が分かった。自分が興味のある会社は各自調べて欲しい(丸投げ)

自分が必要だと思うビジネスに絞る
今回、投資初心者に提案したいことがある。どうしてもP/LとかB/Sとかが分からない人向けの投資法。普通は、
定量面で良い企業を探す
↓
妥当な株価で買う
こんな感じだと思うが、むしろ最初の順番を逆にして
自分が好きな企業をリストアップしておく
↓
決めた予算まで下げたら買う
こんなのでも良いのではないかと。かなり手抜きの投資である事は間違いないのだが、有名&無くてはならない企業の財務は大体良いし、良い企業が株価を下げたら買うというのは、ウォーレン・バフェット氏の格言でもある。株初心者は参考にして頂きたい。