誰もが一度は電卓を叩いたよな?な?夢の配当生活
株を始めるにあたって、誰もが一度は意識したことのある配当利回り。「もし、1億円あって配当利回りが6%あったら、税引き後500万円ぐらい残るから会社をリタイア出来るな!」みたいな。

自分の生活費を基準にして、元本がいくらあったら配当生活ができるか?何て事を電卓を叩きながら考えたことのある人はたくさんいるだろう。 私も投資を始めた当初は、そういうことで頭がいっぱいだった。だが、現時点では配当生活は一切頭に入っていない。それはなぜか?私の経験をもとに、高配当株投資のメリットデメリットについて、巷にあるような頭の良い人が書いた堅い話ではなく、脳みそをおかゆ並みに噛み砕いて考えていきたいと思う。
高配当株投資のメリット
1 数字が見えていいね!
株初心者が初期に投資を始める上で、何らかの基準が出てくると思う。自分が知ってる会社だったり、自分が好きな商品を扱っている会社だったりラジバンダリ。その中でも一番わかりやすい指標として目に入ってくるのが配当利回りである。ファンダメンタルズの分析とかビジネスモデルの分析とか、そういう難しいことは誰しもが避けたいと思う。そんな時に、
年利回り6%

などという、圧倒的イケメンが目の前に現れたら、ついついそっちに行っちゃうでしょ?私みたいなオッサンよりも、イケメンのほうに行っちゃうんでしょ!きっとそうなんでしょ!(何の話)
2 計算しやすい
例えば税金を考えないとして、利回り5%が20年続けば元本を回収できるという事は、暗算ですぐに出てくる。 この具体的な数字というのは、妄想が膨らみやすいという副作用をもたらすが、人生設計においては計算がしやすいというメリットがある。
3 ほぼ確実にもらえる配当は心強い
世の中には不安定なキャピタルゲインよりも、 ほぼ確実にもらえる配当というシステムを好む人が確実にいる。実際、よほどの事情が無い限りは減配や無配といった事は目にしない。 また、仮に含み損の真っ最中でも配当をもらえると、なぜかとても儲かった気になるという魔法効果が生まれる。これは侮れない。
高配当株投資のデメリット
1 配当は100%約束されたものではない
配当というのは、企業側が100%実施する制度ではない。当然、諸事情により、減配や無配のリスクが少なからずある。あくまでも、あなたが高配当株を買った時の株価に対しての利回りであり、 この配当金の増減によって人生設計が狂ってしまう可能性は大いにある。
2 配当は都度課税されるので複利で見るとそうでもない
配当を受け取る際は、約20%の税金が引かれる(日本株)。具体的に言うと、表面利回り10%の高配当株であっても 税引後は約8%に下がる。これが配当を実施されるたびに引かれるので、複利の効果が薄れてしまう 。
3 高配当株には常に裏の顔がある
これが結構肝なのだが、高配当株というのは理由があるから高配当なのである。もし、株価が永久に変わらず、利回り10%の高配当株があったらみんなが買うだろう。 そんなうまい話がないからこそ、見えないリスクが高配当という形で目の前にあると思って間違いない。これを日常生活に例えると、超イケメンだけど借金が1000万あるみたいな。

高身長・高学歴・高収入だけど、DV癖があるからモテないみたいな。 このように、一見条件が良さそうに見えても必ず裏の顔がある。それが高配当株である。 え、なに?超イケメンなら、借金は私が返すから大丈夫ってか!(プンスカプン)
私自身が出した高配当株投資についての結論
私は不動産投資をしているので、常にキャピタルベースで考えることもインカムベースで考えることもしている。もちろん株もずっと続けているわけだが、結論から言うと
高配当株投資は想像以上にムズい
これに尽きる。これはどういうことかというと、
1 高配当ゆえにリスクがあり、利回りとのバランスを取りにくい
2 ファンダメンタルズに問題がある事が多い
3 経験上、高配当株は値下がり傾向が強い
こんな感じ。確かに反対に位置する成長株投資もそれはそれで分析は難しいのだが、高配当株投資も上記のようにムズい。また、投資の成否が判明する(イグジット)には長い時間軸が必要となる。
稀に高配当株投資がハマる例もある
じゃあ、高配当株投資が絶対ダメかと言うと、ハマるパターンもある。それは、
業績が右肩上がりで、連続増配の企業を安く買えた時
これ。これしかない。もしこういった株を買うことができれば、とてもラッキーと言えるだろう。ただこのパターンだと、私の専門である日本株ではなかなかお目にかからないし、そもそも連続増配を織り込むような優良企業は、高配当との両立が難しい。なので、
高配当株投資は想像以上にムズい(今日二回目)
という結論に落ち着く。もちろん高配当株投資をしている人からすれば、様々なご意見はあるとは思うが、いち専業投資家としての意見として受け止めてもらえればありがたい。
成長株投資のおススメ本!
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