老眼キターー!と思って眺めた雇用統計
昨夜、特にやることもなくパソコンを見ていると、雇用統計の文字が。特にそれに備えたポジションを構築しておらず、ボケーとして見ていると衝撃の数字が目に入ってきた。
非農業者部門250万人増加
「増加?んなわけない。遂に老眼キターーー!」と思って二度見すると、間違いなく増加していた。市場予測は800万人減少するという風に予想していたが、全く真逆の結果となった。また、失業率も19.8%の市場予想から13.8%に改善。これは完全なるサプライズ。どれぐらいサプライズかを日常生活に例えると、
「 \(^o^)/の顔文字を見たら、YJJを思い出しちゃった。元気してる?」
と、死に番だった美人から連絡が来て、思わずイスからのけぞって、アイスコーヒーぶっこぼしたぐらいのサプライズ。サラリーマンで言えば、ボーナスゼロ回答からの満額支給みたいな。私は貰った事無いけど。ニヤニヤ
株価の全戻しは間違いなし
今回の雇用統計。朝になって抜け穴がないか調べては見たが、 私の目の節穴では抜け穴は見当たらなかった。まあ、経済音痴な私が見たところで理解出来るわけもない。
しかあああし!(つばぺっぺ)
これから起こるであろうことは大体想像ができる。まず今回の雇用統計が大きな転換点となって、投資家の心理面での改善を促すことは間違いない。実際に、ダウ・ナスダック・日経平均共に大幅高となっている。また、現時点でこれだけの雇用の急回復を目の当たりにしてしまうと、ここから大きくマイナスに働く要因を考えづらく、投資家は「実体経済ガー!」と言っている間に取り残されてしまう事を恐れて、買いを入れてくるだろう。当面は、多少の悪材料も織り込み済みとなる、いわゆるひとつの無敵モードになる可能性がある。
だが、利上げは来る。きっと来る。
ちょっと先の話になってしまうが、ここまでの経緯をまとめてみよう。
1 コロナをきっかけとした株価暴落
2 金融政策で歯止めをかける(ドーピング)
3 実体経済の回復が見えてきた
4 コロナ終息後を見越した動きへ
今、アメリカ経済に限っていえば3に入った。ここからは4のフェーズを想定していく流れになる。もし、このまま素直にコロナが終息に向かった場合、一番恐れなければいけないことは
官製バブル
これに尽きると思う。確かに投資家としては「バブルになって、最高値で持ち株を売り抜けられればいい!」という考えもあると思う。だが、よく考えて欲しい。 我々日本人が経験したバブルと、その崩壊後に何が起こったのかを。バブルの副作用を考えれば、簡単にバブルが来て欲しいとは言えない。少なくとも私はそう思っている。仮にこのままのペースで雇用や経済が回復していくと、総楽観&リスクオンで間違いなくバブルの兆候が出てくると思う。 天下のFRBがそれを見逃すはずはない。だが、今年はアメリカの大統領選挙もあるし、今のFRBは空気が読めるので、大統領選前の利上げに関してはないと思う。もしそんなことをしたら、トランプ大統領激おこで、パウエル議長が更迭される可能性もあるから。だが、経済が予想以上に急激に回復した場合、利上げの議論は避けて通れない。そう考えると、短期的には11月の大統領選までは安泰。その後は・・・といった感じだろう。とりあえず、個人的には二番底の可能性は大きく後退したと考えているので、粛々とポートフォリオを見直したいと思う。