まあそうなるよね
乱高下が激しい株式市場で、大きな動きがあった。
FRBの緊急利下げ
数日前からこの緊急利下げが観測されていたが、さすがはFRB。実施に踏み切った。その結果はこちら。
ちなみに利下げを発表した後は、弱含むと思っていた。
これは非常に簡単で、 マーケットが予測していたのは0.5%の利下げ。実際にその通りになったということで、完全なる出尽くしという形になり、失望というよりは織り込み済みという形で下がったのだと思う。
マーケットが心配していたのは利下げではなかった
このニューヨークダウの反応を受けて、投資家が一番心配している事が明確になった。今回の急落の根源的な問題は、利下げで解決出来るものではなく、
コロナウイルスの終息

ということがはっきりとわかった。元々、中央銀行でコントロールできるといった類の話ではなく、あくまでこのウイルスとの戦いが今後のメインになる。
利下げを受けて米国市場はどうなるのか?
今回の利下げを受けてニューヨークダウは急落しているわけだが、ここからは個人的な考えを述べたいと思う。まずなんだかんだで、ダウは下げ止まると思う。理由としては、
1 なんだかんだで利下げした
はっきり言って現時点でアメリカの経済指標は良い。当然、株価はリセッションを警戒した値動きになっているが、若干過剰ともいえる0.5%の緊急利下げでFRBは対応している。逆にこのままコロナウイルス問題があっさり収束した時に、どうやって利上げすんだろう?という疑問が湧いてしまうレベルである。
2 米国債10年物が1%割れ
前述した流れになると投資家サイドも「はて、この状況になった時に本当に1%割れの米国債を保有していていいのだろうか?」と思う人も出てくるだろう。そう考えると、ある一定のところで買いが入ってもおかしくはない。
何せまだコロナウイルスのアメリカ経済への影響は、はっきりしていないのだ。株価が過剰に値下がりした場合、反応する動きも期待できる。
利下げを受けて日本市場はどうなるのか?
世界のメインプレイヤーであるアメリカ市場は、まだそんなに心配はいらない。問題は我が日本だ。今回の緊急利下げを受けて考えられる流れを述べてみたい。
1 円高基調になる
今この記事を書いてる時点で、1ドルは106円90銭前後となっている。色々と要因はあるが、一般的にはアメリカが利下げをすれば、円高基調になると考えて良い。この流れが続く、あるいは加速するようになると、外需産業を筆頭に今期の業績予想に大きな影響を及ぼすようになる。輸出業が盛んな日本において急激な円高は、確実に悪影響だ。
2 日経平均の予想PERにも影響
前述したように円高になると、日本全体としてはマイナスになる。そうすると円高が進めば進むほど、日経平均の今期予想PERが悪化する可能性があり、「 今あえて日本株を買わないでも」みたいな流れになりやすい。
3 内需株への資金の逃避が起きる?
あとこれは完全に私の希望を込めた考えであるが、もし円高基調が続くとなると国内株でも投資先の選別が鮮明になると思う。そうなった時に一番先に思いつくのは、やはり内需株だろう。日本株にワンチャンあるとすればこのぐらいしか思いつかない(震え声)
中央銀行ができる事はやった。後はコロナを抑え込むのみ!
ここまで緊急時利下げに絡んだ私の考えを書いた。しかしいつも言ってるが、根本的な問題は、人類がコロナウイルスを押さえ込むこと。この一点に絞られている。 ただ、私はこの点に限って言ってしまえば、従来から楽観的である。感染の封じ込め&気温の上昇が事態を解決してくれると。 早くこの問題が解決して、市場に安定が訪れる事を切に望む。
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