中東は一気に緊迫。お正月モードが吹っ飛んだ!
新年早々家でゴロゴロしている時、スマホのニュースを見ておったまげた。米国防総省が、イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官を爆撃したと発表。イラクでのアメリカ大使館襲撃事件で緊張が高まっていた状態で、司令官をターゲットとした軍事力の行使。まず最初に思ったのが、
司令官を攻撃するってヤバくね?
というのが素直な第一印象。そしてそのニュースの続報として流れてきたのを見て、二度びっくり!
トランプ大統領が作戦を命令したとの事
これはアメリカ軍のトップがトランプ大統領であることを考えれば、当たり前っちゃ当たり前なんだけど、やはり命令を出したということが世界的に報道されるとインパクトが大きい。このニュースを見た瞬間、大発会に向けて完全に悪影響が出ると思い、すぐに各種指標を見ることにした。
戦争にまつわる報道がされると、まず動く指標とは?
株を10年以上やってると報道の内容によって、どういったものにお金が集まりお金が逃げていくのか、すぐに分かるようになる。特に一発二日のお泊り持ち越しを決めているスイングトレーダーは、先物や指標の急変で大ダメージを受けることが多いから。
私もこういったマーケットの急変で、 数百回は死にかけている(ぐったり)そこですぐに思いついた指標を並べてみる。
ダウ先物
日経先物
原油先物
ドル円
ゴールド
ざっと思いついたのは、この5種類。株に影響を与えるものはこれぐらいかな?ではこれらをざっくりと一つずつ読み解いてみよう。
ダウ先物
これはまず最初に見る。なぜなら世界の基準となる株価だから。また、戦争の当事者になりうるアメリカなわけだから、真っ先に確認するのが妥当。私が確認した時、当然先物は下げていた。
日経先物
「アメリカがくしゃみをすると、日本は肋骨が折れる」と有名な、 当事者よりも煽りを食らう不思議の国の日本 。今回も期待を裏切ることなく、ダウ先物よりも下げていた。
原油先物
これも確認したい指標。仮に戦争になれば原油需要は増すし、ホルムズ海峡封鎖などに至れば、日本への影響も甚大である。ちなみに原油が上がることによって恩恵を受けるセクターは、石油関連の企業。逆に原油の値上がりでダメージを受けるのは、 石油製品を原料としている加工業。
このように原油の上昇は、セクターによって恩恵を受けたり打撃を受けたりと、 立場が180℃変わってくる。自分の投資先にどのような影響があるかは、普段から考えておきたいところ。
ドル円
「有事のドル円」などと言われているが、 戦争関連の話題が出ると真っ先に買われるのが日本円。これも様々な思惑が絡んでるので説明しづらいのだが、とにかく戦争関連の初動は円が買われると思っていて間違いない。ちなみに50銭以上の円高となった。
ゴールド
紙幣は頼りにならない。そして、いつでも持ち出せて世界中で換金できる物。といえば、金が真っ先に思い浮かぶ。この金価格も1%以上上昇した。
で、初心者は大発会で何をすればいいの?
まず結論から言うと、保有株がちゃんとした会社で、なおかつ割安で購入しているのなら、
寝てていい (キッパリ)
これは正月早々手抜きの記事を書いているのではなく、ちゃんとした理由がある。
理由その1 緊迫はしているが戦争は始まっていない
確かに現時点でイランは報復を宣言している。 イランの報復を口実に、アメリカ軍が戦争を仕掛ける可能性は十分にある。しかし、肝心な事はまだ戦争が始まっていないという事。まだ何も起きていないのに持ち株を全部売るということは「明日世界が終わるかもしれないから今日退職します!」と宣言するようなものである。物事の本質はしっかりと見極めるべき。
理由その2 最終的にはアメリカが勝つから
軍事的にキナ臭い話が流れると、リスク回避で一旦は売られるものの、戦争が始まればUSA!USA!の号令のもと株は買われるし、イランとアメリカが戦ったら、万に一つもイランに勝ち目はない。 むしろ軍事関連のセクターを中心に、物色される流れが出てくるだろう。
理由その3 持ち株の業績には影響がないから
よく考えてみて欲しい。アメリカとイランが戦争になったとして、
出前館で出前を頼む人が減るだろうか?
セリアで小物を買う人が減るだろうか?
マックでハッピーセットを買う人が減るだろうか?
つまりそういうことだ。ただ、日本の会社でやっと海外進出を果たし、社運を賭けたプロジェクトをイランで展開中!とかいう記事が四季報に書いてあったら、即投げるべきだとは思うが。
有事の際は、あくまでも投資先の業績のみを注視すべき
ここまで述べた通り、 戦争になると何が変わるかと聞かれれば
なんとなく雰囲気が悪くなるから?

と、マックでJKが話していたのを思い出す。そう、雰囲気で株が下がるのが一番のネックなのである。そして下手くそな投資家ほど、
雰囲気で株を売ってしまう(パーリーピーポーフー!)

という圧倒的事実。株の世界には「あんたが売ったそこが底!」という名言があるが、会社の業績に関連する事以外で持ち株を売るというのは、お金を減らす最速の近道である。大切な持ち株を「なんとなく」で売ってしまわないように、大発会に臨もう。
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