パルコを決算前に持ち越したい人生だった・・・
本日引け後、 パルコに対するTOBを、Jフロントリテイリングが発表した。
Jフロントは、現時点でパルコの株を64.98%保有する親会社である。気になるそのTOB価格は・・・・
1,850円
「ああん?金額に騙されたりしないよ?ディスカウントTOBじゃないの?」

ちなみに本日、パルコの終値は・・・
1,378円
今回のTOB価格は、終値に対して34.2%のプレミアム!
はい、最高に素敵な親会社でしたね(手の平返し)

過去5年間の最高値が1,600円台だったことを考えると、既存株主も納得の買取価格ではないかと思う。年末の最後に親会社からのプレゼント。ホルダーの方はおめでとうございます。何か不満があれば、その持ち株譲り受けます(にっこり)
親子上場の解消が加速してる?
日本経済新聞によると、
親会社が上場する上場企業は20日時点で288社(予定を含む)と
1年で15社減った。
との事。今年はなんとなく多いなあと思っていたが、いざ数字で見せられると結構な数字じゃないかと思っている。Jフロントが意識したかどうかは分からないが、実は2019年11月29日に東証がこのような事を発表している。
当然親子上場自体は違法でもなんでもなく、今まで認められてきた制度ではあったが、アスクルの一件で風向きが変わったようだ。
親子上場は何が問題?
親子上場に関して言えば、当事者が置かれてる立場によって全く考え方が変わってくる。親会社の経営陣・株主・子会社の経営陣・株主等、本当に様々である。そのメリットやデメリットは多岐に渡るので、ここでは省きたい。だが、私が考える親子上場の一番のデメリットとは、
子会社の部分保有を、第三者にさせるのはどうなんだろう?
この点である。要は良い子会社であるならば、100%完全保有で良いのではないか?というシンプルな疑問が湧くからである。例えば、自分が100万円で買った車を、第三者に49万円で乗車する権利を譲渡して、車を共同で保有するようなものである。カーシェアみたいな。
だったら権利を渡さない方がいつでも車に乗る事が出来るし、改造も好きにできる。イメージ的にはそんな感じ。ちなみに私自身はIPOで親子上場だった場合、問答無用でパスをする。IPOの人気的にも親子上場は一般的に不人気である事から、市場ではあまり好感されるような形式ではないと思われる。
似たようなケースは続く?ざっくりと銘柄を調べてみた!
こういう世の中の流れが続くとすぐに思いつくのは、
次はどこが来るんだろう?(ごくり)

といった事。当然事前にTOBが予想出来るわけも無く、そんな事が可能だったら誰も苦労はしない。
しかああし!(つばごっくん)
予想や想像するのは個人の自由だ。というわけで四季報をおっぴろげて、それっぽい銘柄を探してみた。
6345 アイチコーポレーション
あるもんですね。ニヤニヤ
筆頭株主は豊田自動織機で、保有比率は50.9%。
二位以下は、 日本マスター信託や日本トラスティ信託など、安定株主に支えられている。アイチコーポレーションの、現在の状況を確認してみる。
連結PER 11倍
連結PBR 0.87倍
配当利回り2.91%
時価総額601億円
有利子負債ゼロ
めっちゃバリュー投資家向けだね!みんな普通に持ってそう(笑)こういった株を割安になった時点で保有し、配当の恩恵を受けつつ長期保有することによって、TOBで二度美味しい展開が来るかもしれない。まあ、あまり夢を見すぎるのもよくないけど。
このように、株には色々な思惑や楽しみ方がある。発売したばかりの四季報を読んでみて、株主構成を見ながらニヤニヤして年末を過ごす事も一つの方法である。
※当ブログでは一切の銘柄推奨は行っておりません。投資の際は自己責任でお願いします。