目次
ただでさえ空売りを勧めないYJJが、年末の空売りを勧めない理由
さあ、年の瀬感を感じる今日この頃、 みんなはメリークリスマスした?
した?メリクリした?
本当に?
即刻ブロックです ∠(`・ω・´);
自分の立場をはっきりさせてから本題。
今年は買いで取れなかったし、ボチボチ高値圏だから売りで取ろう!
今年がイージー相場だということは昨日書いた。これだけみんなが買い一辺倒になると、心情的には空売りをかけて調整に備えたいと思う気持ちはよくわかる。非常によくわかる。
しかああし!(つばぺっぺ)
空売りをする上でポイントなのは、高値圏でも上げ続けるということ。ファンダメンタルズ・テクニカル、どの視点から見ても割高だと思う株はたくさんあると思う。だが、なぜ割高でも株価が理不尽に上がり続けるかと言うと、
需給で決まっちゃうから
つまり、 割高だろうがなんだろうが、上げる時は上げるという真実がある。この事を忘れて空売りしてしまうと、 容赦ない締め上げがおんどれらを襲う!

なぜ人は負けるのに売り増すのか?
この答えは非常に簡単で、信用ナンピンする事の逆バージョンだと捉えてもらえれば分かりやすい。例を出してみる。株価1,000円のA株を空売りしたとする。このエントリーしたポイントというのは、 空売りをした人にとってそれなりに根拠のある株価である。
もし、そこから株価が上がって1,050円になったとしよう。自分がエントリーしたポイントが基準になるため、まだ売りの余力があるうちは
「お、更に割高。ラッキー!」
となり、喜んで売り増しをするだろう。だが、この空売りというのは、 必ずどこかで返済しなければいけないものである。しかも、あなたと同じような事を考えている人が多数いて、皆が一斉に空売りをかけるとどうなるか?そう、
株価は上げ続けるわけである
このように、空売りで踏み上げられている最中は、ファンダメンタルズも何も関係ない。泣きながら売り増した人たちの、悲しみの買い戻しなのである。
年末の空売り持ち越しは、さらに危険度が増す理由
次の画像を見てほしい。これは日証金の信用取引の貸借を表したものである。

これをどう読み解くかというと、現時点では倍率が1倍を切っている。つまり、空売りをかけてる人の方が信用買いをしている人よりも多い、ということになる。このような状態になっている株を空売りで持ち越すのは要注意だ。そして、私が年末の空売り持ち越しを勧めない理由を簡単にまとめる。
1 今の地合が良すぎる
2 逆日歩の期間が長い
3 貸借が1倍割れでも危険な時がある
1 今の地合が良すぎる
昨日のブログでも書いたが、 今年の地合は良い。そのような環境の中で割高感が出てくる銘柄がちらほら出てくるのはわかるが、地合が良いという事は、あまり難しいことを考えずに買ってくる人がいるということだ。これこそが空売り勢にとって、最大の脅威である。
こういう人たちは「上がってるから買う!」という無邪気な感じで買いまくってくる。そこには割高だとかそういう感覚は皆無である。
2 逆日歩の期間が長い
空売り貸借次第では逆日歩が発生する。そうは言っても普段の感覚で言えば、土日を挟んで最大で3日の逆日歩が一般的だと思う。しかし、年末年始の株の返済は期間が長い。この画像を見て欲しい。

今年はまだ12月30日が最終売買日だから、通常の年に比べて返済日数にも余裕がある。だが余裕があるとはいえ、空売りの売買日によっては8日分も金利が発生してしまうケースもある。もし自分が持っている売り玉が、逆日歩MAXで8日間の金利が発生したとしたら・・・。後は分かるね?ニヤニヤ
3 貸借が1倍割れでも危険な時がある
ここまで書いていると、
「 じゃあ、貸借が1倍を割れてない銘柄を空売りすればいいんでしょ!」
という人は必ず出てくるだろう。
しかああし!(つばぺっぺ)
本当のプロクラスになると、前日まではゆるゆるの貸借で油断させ、売買の最終日に一気に現引きをかけ、貸借を良化させてくる人たちがたくさんいる。しかもこの日証金の貸借は、引け後にしか確認出来ない。
なので現時点で1倍割れをしてないからと言っても、 全く油断ができる世界ではない。このケースは年末とか関係なくありえる話なので、よく覚えておいてほしい。
リスクがある取引をするぐらいなら、何もしない方がマシ
以上のように、 年末の空売りをお勧めしない理由を書いた。当然空売りで利益を取れる人もいるだろうが、私は今年買いで取れなくて焦っている株初心者に向けて書いている。
私自身は空売りをして年越しをするぐらいなら、売買ができないように両手両足を縛られてムチで叩かれてるほうがマシである(途中から何の話)
良い新年を迎えられるように、あなたも準備をしよう。

年末の買い忘れはありますか?お好きなほうで!

