日々の成績を気にすべきなのは、デイトレーダーだけでいい
Twitter を開くとよく見かけるのが、資産の推移をグラフ化したアプリの
マイトレード(サービス終了予定との事)
私は使った事がないし必要ないので、 詳しい使い方は分からないのだが、資産の増減がグラフでよくわかり、株クラではよく見かけた。しかし、私はこのアプリを使用するにあたって
自慢 or お涙頂戴
以外の使い道を思いつかなかった。実際によく見かけてはいたものの、収益化するレベルまで発展できなかったという点で、思ったより需要もなかったのだろう。このアプリが出た当初、その視認性の高さやある程度の使い道がある一方、投資を短期的に捉える人が増えるのではないかと危惧していた。
経験者が余興として使う分には問題はないだろうが、特に株初心者がこれを多用することによって、マイナスの作用が起きるのではないかと。具体的に言うと、
投機化への加速(他者へアピールするため)
他人のグラフを見て、メンタルが削られる
やはり視認性が高いということは、 一長一短がある。初心者は短期的な資産の上下を気にしてはいけない。毎日の収支で一喜一憂するのは、デイトレーダーだけでいいと思っている。
永遠に右肩上がりの株などない
読者のみんなが求めているのは、下のようなグラフではないだろうか?

しかし現実はこんな感じである

株神拳奥義
「ぬか喜びからの全戻し(オワタ\(^o^)/)」
このように、株価の推移なんていうものは美しくないし、 右肩上がりを達成できないからといって投資に失敗しているわけではない。
自分が買った株価と、売った株価が真実である。
なぜ年利で考えるべきなのか?
短期的な思考が深まれば深まるほど、どんどん株価が気になり、 今まで1日の終わりにチェックしていた資産を、数時間ごとにチェックするようになる。そのうちにそれが1時間後に、30分後に、数分後にといった感じで、エスカレートしてくる。こういう状況になってしまうと、もはや病気だ。

株価は秒で動くが、投資先は秒では変化しない。物凄く冷静に考えて欲しいのだが、
資産の上下を頻繁に見る事に、なんのメリットも無い。
また、経験上、投資の本来の姿である長期的視点が欠けた時、大抵ロクな事にならない。時間軸を短くすれば短くするほど、 難易度は上がり・嫉妬・妬み・焦り・イージーミスに繋がるようになる。自分が投資した運用を振り返るなら、年利換算で十分である。
我々はレースをしているのではない
この記事を読んでる方が誰よりも儲けて、人生を最速で駆け抜けたいのであれば特に私から言うことはない。そっ閉じをお勧めする。ただ、他人の動きが気になって仕方のない株初心者には、文字を大にして書きたい。
我々はレースをしているのではない

所詮他人は他人。他人の成績を見て妬んだり焦ったりしたところで、なんらの恩恵はないし、 本来自分がやるべき事から遠ざかってしまう可能性すらある。たしかに、株の世界では本当にとんでもないスピードで資産を増やす人がいる。それは間違いない。
しかし、どこまで行っても一番大事なのは、自分の資産を増やすこと。これが一番大事。
そして、物事には「自分のペースでやる」という、物凄く基本的かつ有効な方法が確立されているではないか。今年も、もう終わりを迎える。一年を振り返って、余計な部分に神経を注いでいなかったか検証してみてはいかが?
