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どんな本を読むんですか?と聞かれるので「ブログ見て!」と案内する事を決意
最近「どんな本を読むんですか?」と聞かれる事が増えた。実はこういう風に聞かれること自体は嫌いではない。なぜなら、自分の興味のある人がどういった投資関係の本を読んでいるのか気になるのは普通だし、何かを具体的に学ぼうと考えてる人が私は好きだから。
しかし、それが何回も繰り返されると、紹介し忘れた本があったりして、返答する側としても申し訳ない気分になる。なので「ブログ見て!」と返事して、後でゆっくりと吟味してもらえればと思い、記事を書くことにした。
私は普段、人に物を勧める事がほとんどない。そんなもん自分で探せよ!っていうのが根底にあるからだが、そうは言っても私も参考にしている投資家さんが、どんな本を読んでいるのかは興味があったりする。なので、私に興味がある20~30代の株女子(ここはブレない)を想定して 本を紹介したいと思う。
その1 「小売お宝株」だけで1億円儲ける法 坂本彰
タイトルが一級の釣り師並にアレだが、中身はいたって真面目。四季報ベースの話を展開していて、初心者にはわかりやすい部類の本だと思う。著者は小売株にフォーカスし、 自身の成功体験と重ね合わせて、銘柄探しのヒントを提供している。
全体的に成長株寄りの内容なので、もし自分が気に入った企業が見つかっているのなら、この本に書いてある条件と重ね合わせて、投資の参考にしても良いと思う。ただ、PERの基準がかなり厳しめの設定なので、今の地合だと合致するものは少ないかも。昔のワークマンにも触れている所がなかなか面白い。
おすすめ 初級~中級
その2 給料は当然もらって、株で10万を1年で月収20万に! 坂本彰
この坂本さんの書籍は、非常に読みやすい。イラストや中身を見ていても、割と初心者向けに書いているのではないかと思う。この本では、内需株・成長株・小型株・小売外食株・配当株といったジャンル毎に説明がされていて、相変わらず読みやすい。
保有期間も最低半年!と書いてあるように、短期売買を推奨するようなものではない点も良い。坂本さんの書籍の、その1とその2のどちらかを気に入れば、両方買っても外れはないと思う。みんなが知ってるような銘柄が、一例として載っている点もマル。
おすすめ 初級~中級者
その3 日本株で成功するバフェット流投資術 大原浩
世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏の考えを土台にし、 それをわかりやすく解説しながら話を進めていくので非常に読みやすい。「安く買って高く売る」「株式投資は銘柄選択に尽きる」「チリも積もれば山となる」など、基本的なことがベースになっていて、私は時間がある時にふと読むことがある。
また、バフェット氏の教えをベースにしながら、それを日本株に当てはめたらどうなるか?的な感じで何銘柄か例を挙げている。一例として、ホクト・ネクスト・サーティワン・ABCマート・シマノ・サンリオなど、具体的な会社を挙げて解説している。ちょっと無理やり感がある所も見受けられるが、日本に実在する会社と絡めて考えるのは面白い。
おすすめ 初級~中級者
その4 エナフン流株式投資術 奥山月仁
著者は現在も会社員として勤務しつつ、株式投資で成功を収めている人物である。その考えの根底にあるのは、あのフィデリティの伝説のマネージャーだったピーター・リンチ氏である。そのリンチ氏の投資法をベースにして自分流に昇華し、それをまとめたものが本書である。
この方も会社四季報をベースにして持論を展開している。 ファンダメンタルズ投資に重点を置きつつも、それ以外の株価のパターンや循環株投資等にも触れており、実際に投資をしている人の手法の一例として参考になる内容である。相場全体の流れについても解説をしているが、全体的には成長株メインの書籍である。
おすすめ 中級者
その5 会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方 渡部清二
この本もタイトルがアレだが、内容は至って真面目で本当にお勧めできる良書である。この著者の本を数冊読んだが、ぶっちゃけ現時点ではこれが一番ではないかと思う。タイトル通り四季報をベースにして話が進んでいくので、普通に四季報が好きな人にとっては親近感が沸くと思うし「こういう読み方もあるんだ!」という、気付きも与えてくれる。
銘柄選びに関しても、具体的な事を述べながら書いているので参考になる。四季報をベースにした、著者の投資法の解説書といったところか。四季報好きには絶対におすすめ。マジおすすめ。
おすすめ 四季報が好きな中級者
その6 ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること 苦瓜達郎
バリュー投資界隈では知る人ぞ知るファンドマネージャー。 この本を読めば分かると思うが、非常に長期的視点で投資を行っている人物である。文中にも書いてあるが「5年でも10年でも待てる信念」という記述からも分かるように、1~2年の投資なんか投資じゃない!と言わんばかりの時間軸で、色々と考えさせられる。長期投資における信念・忍耐をベースに、長期で勝ち続けているファンドマネージャーの考えがわかる本。ページ数的にも非常に薄く、文庫本サイズでサクッと読めるので、一読する価値あり。
おすすめ バリュー投資・長期投資が好きな中級者
その7 伝説のファンドマネージャーが教える株の公式 林則行
私はこの本の存在自体は知らなかったが、知り合いの投資家さんが薦めていたので読んでみた本。私はデイトレ時代から逆張りが得意だったので、この本に書いてある事は私にとって新しい視点になったので勉強になった。ファンダメンタルズとテクニカルトレードも絡めていて、どちらかと言うとトレーダーの側面が強い書籍かなと個人的に思っている。
はっきり言ってテクニカル面に関しては賛同できない部分も多々あるのだが、それはそれとして置いといても、書籍としては読み応えがある。テクニカルを絡めた短期~中期投資の指南書と言ったところか。初心者にはちょっと難しいかも。
おすすめ テクニカルを絡めた短期~中期投資に興味のある人 中級~上級者向け
その8 新高値ブレイクの成長株投資法 ふりーパパ DUKE
新高値というキーワードを軸に「なぜ大化けしたのか?その背景は?時価総額は?材料は?」といった問いに対し、ちゃんと裏付けを取ったデータを元にして書いてるのでわかりやすい。内容を見てると、その当時のスター銘柄の株価推移や材料などが書いてあって、なんとなく懐かしい気持ちになる。
普通、この手の新高値に関する書籍は、裏付けとなるエビデンスが不足してる場合が見受けられる。だがこの本に関しては、後付けというよりも読者が十分に納得できるような理由が多数記載されているので、ここから先の成長株投資の参考として、 大いに役立つ可能性あり。過去に大きくブレイクして化けた銘柄を中心に書いてるので、夢のある内容となっている。株で一発ホームランを狙いたい人は、読んでおいて損はないと思う。
おすすめ 成長株投資でホームランを狙いたい人 中級~上級者向け
出来れば、書店で立ち読みして気に入ってから買って欲しい
今回、8冊の書籍をチョイスさせてもらった。当然本棚にはもっと書籍がいっぱいあるが、現時点で私が思いつく限りの初級~中級者向けの本という事でご理解願いたい。書籍って、本当に好みとか読む人のレベルとかで全く変わってくるから難しいんだよね。というわけで、あくまで私が良いと思った本なので参考までに。また、もし本屋で読む機会があれば、一度立ち読みしてから検討してほしい。
この8冊の中に、あなたに合う本が見つかりますように!