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株式市場の住民でさえ知らない、それが地味株
株の世界にも、毎年市場を代表するようなスターがいて、その反面、万年陽があたらない株もある。そういった株のことを私は
地味株
と呼んでいる。まあ、地味株というと定義は曖昧になってしまうのだが、今回は、
ヤリ手ジジイがほとんど知らない株
ということで定義してみた。こういう基準で書くと必ず、
「いやいやその株は全然地味じゃないよ。うちの主力だよ!」
とか、のたまう投資家がいるが先に言っておく。
あんたマニアックだから!
そもそも地味株好きの人は、自分がマニアである事に気が付いていない。そういう人達とまともに話をすると
財務が最高に良い!
総会にほとんど人が来ない!
本社が小汚いところがいい!
など、どんどん地味株ワールドに引き込まれてしまう。私はカタギでいたいので、ほどほどにしておく。ニヤニヤ
話を戻して、株式市場では人気銘柄を中心に投資をする人がいる反面、本当マジどこで見つけたのその会社?と思うような銘柄群でポートフォリオをがっつり組む
地味株職人
みたいな人たちが全国に散らばっている。今回はその人に向けたメッセージではなく、もっと一般市民に向けた内容となっていて、
見た目じゃなくて中身で勝負
というのをテーマにして、株式投資で考えてみる。
ちなみに私は、中身より美人がいいです (キッパリ)
地味株のメリットはこんなにあった!
ではまず、地味株のメリットについて考えてみたいと思う。
1 流行に左右されない
地味株というのは、業務内容も含めて地味だから地味株なのである。AI?サブスク?何それ美味しいの?といった感じで、流行とは無縁。無縁という事は左右されない。地に足が着いていると言えよう。
2 煽り屋の標的にされにくい
前述したように、地味株は派手さが無い。
「世界初の新技術を開発!」
「AIを実装し、顧客満足度に貢献!」
みたいな、今風のネタとは無縁。また、流動性が低すぎるので、タチの悪い連中に狙われにくい。心の平穏が保たれる。
3 下値が限定的
元々の期待が低いので、一気に暴落というパターンは少ない。決算が悪いのに株価は無反応とかザラ。この辺も地味株あるあるである。
地味株のデメリット?何それ?
物事には二面性があるので、メリットがある反面デメリットもある。というわけでデメリットと思われることをあげてみる。
1 流動性が低い
2 値動きがあまりないのでつまらない
3 人に話してもリアクションが薄い
しかああし!(つばぺっぺ)
上に挙げたデメリットと呼ばれる点。投資する人によってはメリットになるんじゃないかと思う。なぜなら、
1 普段売り買いしないサラリーマンやOLだったら、流動性が低くても全く問題ないし、その流動性の低さを敬遠する投資家に比べたら、安値で買えるチャンスが増える。
2 値動きがあまりないということは、毎日株価を確認する必要がない。忙しい兼業さん向き。
3 人に話ししても無反応だったら、地味株職人としての満足度は上がる(震え声)
本当にあった!今年値上がりした地味株10選
「おめーそんなこと言って、本当は値上がりした地味株とかないんじゃないの?エビデンスエビデンス!」私のブログの読者にはこう言う心がねじ曲がった真実を求める投資家さんがたくさんいると思う。なので必死こいて、今年値上がりした地味株を挙げてみる。
4286 レッグス
マーケティングの会社らしい。知り合いの投資家さんが教えてくれた。教えてもらったけどよく分からなかったので見なかった。株価はご覧のとおり(笑)1Qの決算をきっかけに動意付いた模様。

2222 寿スピリッツ
時価総額デカめだけど、私が知らないので地味株扱い。お菓子の大手。大型連休の恩恵も受け、1Qの好決算に反応。

4317 レイ
「あれ、葬儀屋さんだったっけ?」と思ったけど、そんな直球ど真ん中の会社名は付けないよな、と苦笑い。南斗水鳥拳のほうはベタなので禁止。

7058 共栄セキュリティサービス
施設巡回が柱の警備会社。5月の本決算には大して反応していなかったが、6月の決算説明資料に反応したっぽい。

ラグビーW杯やオリンピックって旬だもんね。こういう思惑で上げるパターンもある。

2654 アスモ
「アシモ?」禁止。

4970 東洋合成工業
半導体や、液晶のフォトレジスト用感光性材料を製造との事。化学製品系?ちょっとよく分からなかった。化学苦手orzチャートを見ると、決算そのものよりEUV関連銘柄として上昇している模様。

6564 ミダック
これは監視してたのに買ってなかった・・・。過疎株ファンの私ですらあまりの過疎っぷりに見送った銘柄。産廃関連という事で、災害が多い昨今見直し買いされやすいのかも。個人的には、今年一番の地味株スター。

4113 田岡化学工業
これも私が苦手な化学系。株価は6月に発表された名古屋大学との共同研究ネタをきっかけに上昇。

3772 ウェルスマネジメント
不動産系。5月に発表された今期予想が、経常益3.1倍!素直に評価されて、現在に至る。直近の霞ヶ関キャピタルとかを見ていても、旬なんだな~という印象。

3815 メディア工房
業績的にはやばい状態だったが、7月にリリースされた中国の消費者向けの新サービスを発表してから動意付く。これは材料系で値上がりしたケース。

こうして振り返ると、本当に高利回りの地味株が存在している事が分かる。ここに挙げたのは、ほんの一例。つまりどういう事かと言うと、
地味株でも大儲け出来るチャンスがある\(^o^)/
という事。他の銘柄に関しては、各自探してみて欲しい。
結局、流行の株で増やしても、地味株で増やしても、儲けは同じ
株の世界ではその日、その月、その年、ホットな銘柄というものが必ずある。しかし、人気株であるが故に株価の乱高下が必ずセットになる。正直どこが高値で売り時かなんて、振り返ってみなければ誰にも分からない。そういう値動きの激しい人気株に上手く乗っても、地味株を買ってほったらかしでも、利益が同じであれば結果は同じなのである。 これは、
ライフジャケットを着て激流下りをするのと
坂道をのんびりと下って行くのと、どちらも到着地点は同じ
という風に言い換えられる。結論が一緒なのであれば、より安全性の高い方で目的地を目指しても悪くはないと思う。
地味株をお勧めしたい人をズバリ教えます
気長な人
他人との競争が苦手な人
毎日株価を確認したくない人
地味株投資に向いている人は、 やはり時間軸を長く持てる人。これに尽きる。投資先の選定を間違えず、高値で掴まず、ちゃんと利益を出す会社に投資できれば、長期の時間軸というのはあなたにとってプラスに働いてくれるだろう。
売った!買った!
損した! ( ;∀;)
で悩んでる人には、この地味株投資を検討する価値があると思う。興味があったらぜひ研究してみて欲しい。