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N・フィールドは、社会的に意義のある事業を展開
N・フィールドは、精神疾患の患者に特化した訪問看護事業を展開し、退院した患者に対しても、様々な支援を実施している会社。その事業内容は上場企業の中でもかなり特殊な部類に入る。メンタルの病気というのは、一般社会では未だに理解されにくい分野である。
しかし、そういったサービスを必要としている方がたくさんいて、それに応えているという意味で、社会にとって縁の下の力持ち的な役割を果たしてくれている会社だと認識している。
実はこの会社、2年前は投資対象として検討していた時期がある。私はその当時からN・フィールドの社会的意義を高く評価していた。しかし、同じように考える人がたくさんいて、株価は常に高く、高PERで手出しが出来なかった。株価を見ると、その当時を思い出す。
ワンチャン狙いは注目!期末だけ年に1回の配当
この会社の権利確定月は、毎年12月の年1回となっている。今期は、期末配当5円との予想。

また来たね、一発権利取り。一発とかワンチャン大好きな諸君には、たまらない案件だと思う。なお、配当性向に関しては、
2017年12月期 20.6%
2018年12月期 27.3%
と、上昇傾向にはなっているが、いかんせん分母が低いから5円 orz
個人的には配当や優待ではなく、事業拡大にお金を回したほうがいいんじゃないかと思っている。グロース株として考えるならね。
優待は、2,000円分のアレ!
優待はみんな大好きクオカード!そして、保有株数での増減はなく100株からもらえる。これは少数小口株主には大変ありがたい。
実は今回、N・フィールドを取り上げた最大の理由は、このクオカードの比率にある。
配当と優待を比べてもらえれば一目瞭然だが、この株はクオカードの比率が配当よりも高い。株主としては当然現金でもらえるほうがいいわけだが、例えばクオカードを無理なく完全に消費できる人がいた場合、その人にとってのクオカードは、現金とまったく同じ扱いなのである。そう考えると、配当利回りのみで検索していた人は、この株を見逃す可能性が十分にある。逆に言えば、このブログを読んでいる人にとってはチャンスなのである。

直近の業績推移は?
2014年12月期の売上は約30億円。今期予想は約105億円とのことなので、売上成長は凄まじいものがある。
しかああし!(つばぺっぺ)
増収傾向ではあるが、労働集約型事業なので、近年の利益は減少傾向。それと比例するように、株価は下落基調である。

どこかで増益に転換すればまた株価は回復すると思うが、 直近3年間の減益傾向を考えると、現時点では懸念が多く、楽観視できない。
また、中期経営計画を見る限り、現状4%-7%で推移している営業利益率を、最終年度では10%以上に高めたいとのこと。これが実現可能であれば、数年後にどこかで株価が反転するとは思うが、まだちょっと先のことだと考えていい。
倒産や減配の可能性は?
自己資本比率 60.1%
有利子負債は、約0.5億円。
企業としては全く問題がない水準。キャッシュフローもしっかり出ているので倒産は考えにくい。ただ優待の変更や廃止については読めないので、その点は要注意。
PER・PBR・各種指標をチェック
※10月8日時点
PERは43.8倍 指数としては割高。成長株としての評価
PBRは3.96倍 指数としては割高。成長株としての評価
ROEは11.6% 成長株としてはやや物足りないかな
キャピタルゲイン狙い?インカムゲイン狙い?
現時点での株価は613円。
期末配当5円+クオカード(2,000円)
この優待&配当ベースでの利回りは、約4%
十分検討に値する水準である。しかし後述するが、バリュー株の間隔で狙いに行くとやばい。やば杉晋作。ぜひ記事を最後まで読んでほしい。
N・フィールドは、こんな人におすすめ!
これはもう何と言っても
クオカードを使い切れる人
これが一番重要になるだろう。ただし、額面で言えば2000円なのであっという間に使い切れる。その点に関しては心配する必要はない。
使い切れるか心配な方は、元払いで私に送ってください。ニヤニヤ
N・フィールドを購入するに当たっての注意点
1 小口株主におすすめ
2 株価高すぎ高杉晋作
3 利回り以上の株価の下落に注意
100株の小口分散投資の銘柄として考えるのであれば、なかなか面白い。ただ、この株は現時点でバリュー株ではなく、成長株としての評価がされていると私は考えている。なので、利回りベースのバリュー株として狙いに行くと、それ以上の株価の下落に見舞われる可能性がある。
成長株の評価というのは本当にめまぐるしく、 IR一発で株価が乱高下する。そういった点も加味し、十分なリスク管理をした上で、投資の検討をして欲しいと思う。