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高配当?罠?とりあえず調べてみた!
10月の優待を見送った理由については、こちらで書いた。こうなると、しばらくは余力を温存したまま、暇な状態が続く。
「これは来年の4月までブログは休業かな!」
なんて思っていたのもつかの間、例のサイトで目を惹かれる企業を見つけた。それは4927 ポーラ・オルビス。私ですら知っているその社名。しかも現時点で、4.79%の高配当ときたもんだ。これを調べずにいられますかって~の\(^o^)/ということで、早速ポーラ・オルビスについて調べてみた。
ポーラ・オルビスは中間・期末、年に二回の配当
この会社の権利確定月は、毎年6月と12月の年2回となっている。今期は中間配当35円、期末配当は45円との予想。金額だけで言えば、なかなかの配当金額と言える。しかし、今私が調べている現時点での株価2437円で換算すると、利回りは3%程度にしかならない。ん?これは何か理由が・・・パネマジ?・・・・すると驚愕の事実が!
配当狙いの人が見逃してはいけない四字熟語とは?
どう考えても利回りが合わないので、会社のホームページを精査した。そこには配当狙いの人が絶対に見逃してはいけない四字熟語があった。
特別配当・・・

そう、特別配当とは元々決まっている配当以外に、業績に連動した配当を実施することを言う。一般的には業績が好調である場合に、臨時で実施されることが多い。ポーラ・オルビスの場合もこれに該当するものと思われる。
基本的に株主還元という点では評価が高い。しかし、違った目線で見ると、この特別配当は今期限りの上乗せ配当という考え方もできる。なので一般的な定期配当とは分けて考える必要がある。ちなみにこの特別配当は36円とのこと。
中間35円+期末45円+特別36円=116円
この図式が成り立ち、年間利回りでは現時点で4%超えの高利回りとなっている。
優待はポーラ・オルビスを愛用している人向け
ポーラ・オルビスの優待はポイント制となっている。

その持株に応じたポイントを利用し、自分の好きな商品をゲットできるシステムになっている。
商品や保有ポイントによって数値が変わるため、今回は優待の利回り換算を断念。
ポイントは株を保有し続けた場合、継続して使用できるとのことで、長期保有をしてどんどんポイントを貯めるということが可能となっている。これは、一目で長期保有の株価対策だということが理解できる。なので、本当にポーラ・オルビスが好きな人にとっては嬉しいシステムである。
直近の業績推移は?
過去5年間は2000億円~2480億円で売り上げが推移。前期(2018年12月期)はガクンと減益になっているが、流れを見る限りでは、事業の安定性は抜群。
倒産や減配の可能性は?
ポーラ・オルビスの自己資本比率は83%
有利子負債は0。
現時点では、どう考えても倒産しようがないくらい優良企業である。また配当に関しても、基本的には増配基調。一見すると、2017年に減配しているように見えるが、これは株式分割の影響なので、まったく問題ない。

会社HPより引用
(注1)当社は、2017年4月1日を効力発生日として1株につき4株の割合で株式分割を行いました。そのため、2016年12月期以前の配当金につきましては、分割前の株式に対する配当金となります。
(注2)2017年12月期以降については、2017年4月1日を効力発生日として1株につき4株の割合で株式分割を実施した影響を考慮しております。
今期特別配当を出せる点を考えても、減配の可能性は低いと見る。
PER・PBR・各種指標をチェック
※10月1日時点
連結PERは25.7倍 成長企業としての評価。でもちょっと割高かな。
連結PBRは2.86倍 高い!
連結ROEは11.1% 普通よりちょっといいぐらい。
キャピタルゲイン狙い?インカムゲイン狙い?
現時点での株価は2437円。期末45円+特別36円=81円
この配当ベースでの利回りは、約3.3%
期末と特別配当の利回りだけを見る限り、12月の権利取りに妙味があるかと問われれば正直微妙。また、来期も特別配当があるかどうかは不明なので、 その点は留意したい。株価は下落基調だが、インバウンドやまとめ買い次第では再成長も?という感じで推移している。

ポーラ・オルビスは、こんな人におすすめ!
やはりこの会社をおすすめ出来るケースは、
ここの商品を愛用している人
これに尽きる。優待のポイント制度もよく考えられていて、長期保有を前提で設計されている。特に女性の場合、一度気に入った化粧品類はなかなか変えないと思う。
そういう意味では株を長く持てば持つほどポイントも貯まるので「一生ポーラ・オルビスを使う!」ぐらいの意気込みの人であれば、株価が安くなった時にちょっとずつ買い増しするというスタンスで良いのではないだろうか。
ポーラ・オルビスを購入するに当たっての注意点
1 今期は特別配当がある点を注意
2 株主優待のシステムは長期保有者向け
3 インバウンド絡みでの業績のブレに注意
私がここまで見た限り、12月の権利取りという点に限れば、トータルでは可もなく不可もなくといったところである。
が、
ここから株価が下がってくるようであれば、期末と特別配当狙いでの利回りもグンと上がってくるので4%近くになったら面白いかも。要監視のスタンスで良いと思う。