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優待や配当をもらっても、それ以上に下落して泣く皆さん!
優待制度の株式市場における是非はさておき、現物をもらうとやはり嬉しい。非常にうれしい。やはり目に見える形で手元に来ると、所有感も満たされ額面以上の喜びがある。それが優待。また、確実にもらえる配当というのも、投資家にとっては非常に嬉しいものだ。しかし皆さんは、
貰った優待や配当以上に損していませんか?
という事を、私は問いたい。例えば配当利回り5%の株があって、10万円を投資したとする。その株を1000円で購入。税率を20%とし、権利日に株価が変わらなかった場合、下記のような計算が成り立つ。
1,000円×100株×5%=配当は5,000円
税引き後=4,000円
元本と合わせたら104,000円
実質利回り=4%
しかあああし!
権利日の翌日に株価が5%落ちた場合。
株の評価額=95,000円
貰える配当=約4,000円
合計すると投資元本10万円に対するトータルリターンは
マイナス1,000円・・・・。

やらねえほうがマシじゃねえかこの\(^o^)/
という関係が成り立つ。だからこそ優待や配当をもらった後の、本当の利回りをプラスにすることが重要となる。
そんなのイヤ!マイナスリターンにしないために意識すべき事とは?
何ヶ月も株を持って、最終的に損をする。そんなのイヤだよね?投資はトータルのリターンがプラスになってこそ、成功と呼べる。では、トータルでプラスにしやすくするためには、どうしたらいいか?
含み益のままで権利日をまたげ!
これが私の結論である。では計算してみよう。
1,000円×100株×5%=配当は5,000円
税引き後=4,000円
元本と合わせたら104,000円
実質利回り=4%
しかあああし!
権利日に含み益10%で突入し、翌日に株価が5%落ちた場合。
権利日の評価額=110,000円
↓ 翌日マイナス5%の下落 orz
権利落ち日の評価額=104,500円
売却時の税引き後元本=103,600円
貰える配当=約4,000円
合計すると投資額に対するトータルリターンは
プラス7,600円\(^o^)/
なんと、年利換算で7.6%となる。

ぼったくり投資信託とか目じゃないね。ニヤニヤ
「んじゃ、含み益で権利日を迎えるにはどうしたらいいの?」
と思った諸君。それこそが今日の記事の肝だ。次の章へと移ろう。
権利日に向かって投資家は動き出す。その現象を利用しろ!
あなたが優待や配当を意識しだすのいつぐらいだろうか。一年前から?半年前から?三ヵ月前?前月?今月?この答えは人それぞれだろう。しかし、株価の値動きとしては正解がある。それは、
みんなが意識しだした時に株価は動く
これが正しい。では下の図を見て欲しい。私が渾身の絵心を用いて描いた、力作である。

どうだい、シンプルだけど分かりやすいだろう?当然すべての銘柄にこのチャートが当てはまるわけではないが、優待&配当で利益を出したいのなら、権利日を意識した株の値動きというのは考えたほうがいい。大なり小なり、投資家の動きが株価に反映される事は間違いない。

また、こういう単純な値動きをする株があったら、ある意味ラッキーだと思う。私だけにメールでこっそり教えて欲しい。ニヤニヤ
権利月に買うのは基本的に非効率
ここまでを振り返ってみると、一つの結論が見出せる。
今月権利日だけど、今買ったら遅くね?
株価がめっちゃ上がってる気が・・・。
つまりそういう事である。権利日に含み益で突入できるのは、資金拘束をいとわず、キャピタルゲインを放棄した者に与えられる特権である。そう考えると、パッと出の人間が当月末の優待をチェックしてから参入するというのは、とても非効率であると言える(ただし、クロス取引は除く)
超長期投資という手もある
ここまで私が書いた事は、基本的に一年以内で考えた時間軸である。世の中にはたくさんの人がいて、色々な考え方がある。もし、優良企業で業績も好調、配当が継続or増配の可能性がある企業に関しては配当を貰い続けてずっと保有する、超長期投資という考え方もある。
これは米国株などで有効な手段だと思うが、受け取る配当が毎年積み重なっていけばトータルで元本割れをしないという考え方。しかし、私がこの手法を語り続けると、
私の出生秘話・初めてフラれた話・誤発注で体温が5℃下がった話等を含めると、軽く二週間はかかるので、ここでは割愛する。
株主優待や配当は、嬉しいし楽しい!
私のデイトレ時代は、その日の損益が喜びのメインだったので、優待や配当には一切興味が無かった。初配や新規優待の情報などを利用して稼ぐ事が目的だったから。しかし、デイトレを辞め長期投資に移行し、初めて優待を貰った時はちょっと大げさだが、
世界中の女性が私の事を好きなんじゃないか
と思うぐらい嬉しかった(やっぱり大げさ)
同じ株の世界でも、これだけ違う景色があるのか、と。株のメインはあくまでキャピタルゲインだとは思うが、優待や配当という、まったく違う楽しみ方もある。読者の皆さんがこの記事を参考にして、楽しい投資ライフを送ってくれたら嬉しい。