あれだけ株価が上がるまでは悶々としていたのに、いざ上がってしまうと次の投資先を探したくなる。これは、釣った魚には餌をあげない性格がリンクしている。
次・次・次!
白ギスもいいけど、メバルも美味いぞ!みたいな。一見釣りの話だけど、
朝からゲスい事言ってます
ニヤニヤ。
さて、昨日の続き。
IRの雰囲気がいいと業績は好調なの?
私も色々な会社に問い合わせをしてきたが、はっきり言ってこの部分はあてにならない。なぜなら、
業績好調を匂わすIRは失格だし、
業績不調を匂わすIRも失格だから。
考えてみて欲しい。そもそもIR担当というのは、問い合わせに対して平等に接しないといけない存在だ。そういう意味では、電話をかけてくる人によって情報の格差はあってはならないし、あったとしたらIRとしては失格なのである。
ただ、IRも一人の人間なので、その日の体調や質問者の態度などで、若干のニュアンスが変わってくる場合もある。質問の仕方が上手ければ話がはずむ事もあるだろう。しかし、公表されている情報をもとにして会話をしないといけないわけで、私の場合は良い雰囲気だったとか悪い雰囲気だったとかは、決め手にならない。
おしゃべり好きなIR担当もいるし(笑)過去に、
決算前は良い雰囲気だったのに、決算後はめっちゃ意気消沈モードだったり、
決算前は歯切れが悪かったのに、決算後は数字が良かったりラジバンダリで、
大した参考にはならなかった。我々投資家が見るべき点は、IRのテンションではなく数字のみである。
IRで聞く時に質問するポイントはある?
私の場合、決算資料や決算短信で分からないことを中心に聞く。特に新興市場の場合は会社の歴史も浅く、資料自体が説明不十分な場合が多い。なので、資料を基にして
これはどういうシステムなのか?
これをもとにしてどういう風に事業を展開していくつもりか?
といった補足という意味で聞く場合がほとんどである。この聞き方であればインサイダーに抵触する事もないし、会社の目指す方向が分かるので私はそうしている。直近の例で言えば、クックビズダイレクトプラスの情報を掴んだ時、すぐにIRに尋ねた。
この事業一本で行くのか?
どういう形でサービスを展開していくのか?
人材紹介と置き換えるのか?
等、どういう風に展開するのかを率直に聞いた。その回答は、顧客のサービスの選択の幅を拡げるという方向性だったので、保有継続を決定した経緯がある。ここまでの私自身の経験を踏まえてまとめると、
要点
インサイダー情報を聞こうとしない
IRの雰囲気だけで判断しない
メモを用意
長話をしない
この4つを抑えれば、要領よく質問出来るはず。また、一番大事なことは株主として聞く権利を主張するのはもちろんだが、
IRの立場になって考える
これが下地にあればいい。話せない事を聞き出そうとするのはアウトだし、資料を読めば分かるような事で相手の時間を割くのはお互いにとっても不利益だ。過去の事例でも、
「株価が下がった、どうしてくれる!」
のようなくだらない質問をガンガンかけて、会社のIRがメール対応のみになったとの話も聞く。投資家とIR、お互いにパートナーだと思って接していきたい。